情報処理心理学
情報処理心理学―情報と人間の関わりの認知心理学 (コンパクト新心理学ライブラリ)
- 作者: 中島義明
- 出版社/メーカー: サイエンス社
- 発売日: 2006/06/01
- メディア: 単行本
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目次
- 「認知心理学」とは
- メタ認知
- 若葉さんともう一人の若葉さん
- 若葉さんの「若葉さん」の『若葉さん』
- 処理資源
- エンジンとガソリン
- 「処理資源」と「注意」
- 「処理資源」と概念を整理してみると
- 資源は1つ?それとも複数?
- 多重資源理論
- ウィッケンズの多重資源モデルの原型
- 航空母艦メタファー
- 資源の種類はいくつある?
- 配分方針の決定は誰がする?
- ウィッケンズの多重資源モデルの改良型
- 多重資源理論が「循環論」に陥る可能性
- ワーキングメモリ
- 記憶の種類
- 記憶研究の始まり
- 短期記憶と長期記憶
- ワーキングメモリと短期記憶
- バッドレー・モデルにおけるワーキングメモリのサブシステム
- 「ワーキングメモリ人」?
- サブシステムの数
- サブシステム探しは錬金術と同じ?
- 知能構造との共通性
- 「中央実行系」の解明は知能の解釈と同じ?
記憶の分類や知識処理のプロセスについて、専門家が考えてきた概要が知りたくて読みました。そういう目的についてはかなりジャストでした。
個人的にもこういう分野についてつぎはぎの知識で考えたりもしてたんですが、結構考えていたことは正しかったなと思うのと同時に、先にはそういう懸念もあるのか、という学びもあってかなり良かったですね。早稲田の人間科学科の学部の教科書らしく、表現も平易で読みやすかったです。会社に一冊は置いておきたい本。別に使わないけど。