目次
- 理解の文脈依存性
- 理解か傾向---woundとscarをめぐって
- 潜性と顕性
- 顕在化の条件
- 言葉の「使用」
- パラダイム論
- 協約不可能性==共同体から個人へ
- パラダイム論のもう一つの側面
- 3次元ネットワークとしてのパラダイム
- 算数・数学における理解
- 「わかる」ことがわからない
- 「わからない」ことがわからない
- 「できる」と「わかる」
- タイルの使用
- 具体物・イメージ・記号
- 数学理解の二重性
- イメージ・タイプの問題
- 理解におけるインターラクションとは何か
- 理解にはレベルがある
- 併存する2つの独自の理解課程
- 互いの答えをチェックするメカニズム
- より分かっていない人の批判が役に立つ
- ちがう見方が併存することのこわさ
- 「課題遂行係対モニター」型のインターラクション
- リテラシーの文化的期限
- 「媒体」の起源
- 媒体としての言語
- 言語使用の機能と効用
- 書くことの起源
- アルファベットによる問題
- 学習困難時の指導--多くのレベルの合流を
- おわりに
- 「理解」はどう研究されてきたか
- 理解の研究ができる!
- 認知過程研究はどのようにして始まったか
- 「知識」はいかに発見されたか
- おわりに
- 人はどのようにして「他人の心」を理解するのか
夏休み中に理解・知識・学習をテーマにしたレポートを書くために読みました。認知科学についてのシンポジウムの講演記録です。
ただ、5章では認知○○(認知心理学や認知科学などなど)がどのように発展してきたかが、筆者の学生の頃の体験を通して書かれていて勉強になりました。科学的な根拠と新子さの間で揺れ続けてきた分野なのだなあ。ただそれだけに、「それでも」残っている概念は一定の強さがあるんだと思います。
講演記録で網羅性は無いので、最初の方に読むのは若干不適切だったかも。