理解とはなにか

理解とは何か (コレクション認知科学 2)

理解とは何か (コレクション認知科学 2)

目次

  1. 理解の文脈依存性
    1. 理解か傾向---woundとscarをめぐって
    2. 潜性と顕性
    3. 顕在化の条件
    4. 言葉の「使用」
    5. パラダイム
    6. 協約不可能性==共同体から個人へ
    7. パラダイム論のもう一つの側面
    8. 3次元ネットワークとしてのパラダイム
  2. 算数・数学における理解
    1. 「わかる」ことがわからない
    2. 「わからない」ことがわからない
    3. 「できる」と「わかる」
    4. タイルの使用
    5. 具体物・イメージ・記号
    6. 数学理解の二重性
    7. イメージ・タイプの問題
  3. 理解におけるインターラクションとは何か
    1. 理解にはレベルがある
    2. 併存する2つの独自の理解課程
    3. 互いの答えをチェックするメカニズム
    4. より分かっていない人の批判が役に立つ
    5. ちがう見方が併存することのこわさ
    6. 「課題遂行係対モニター」型のインターラクション
  4. リテラシーの文化的期限
    1. 「媒体」の起源
    2. 媒体としての言語
    3. 言語使用の機能と効用
    4. 書くことの起源
    5. アルファベットによる問題
    6. 学習困難時の指導--多くのレベルの合流を
    7. おわりに
  5. 「理解」はどう研究されてきたか
    1. 理解の研究ができる!
    2. 認知過程研究はどのようにして始まったか
    3. 「知識」はいかに発見されたか
    4. おわりに
  6. 人はどのようにして「他人の心」を理解するのか

夏休み中に理解・知識・学習をテーマにしたレポートを書くために読みました。認知科学についてのシンポジウムの講演記録です。

ただ、5章では認知○○(認知心理学認知科学などなど)がどのように発展してきたかが、筆者の学生の頃の体験を通して書かれていて勉強になりました。科学的な根拠と新子さの間で揺れ続けてきた分野なのだなあ。ただそれだけに、「それでも」残っている概念は一定の強さがあるんだと思います。

講演記録で網羅性は無いので、最初の方に読むのは若干不適切だったかも。