懺悔懺悔懺悔!
もっと上位の意思決定が必要なんだよと思う。
社会貢献って何なのかとか原点に立ち返るべき。
何を守っているんだかと思う。
ぐだぐだご託並べたあげくに、
意味や意思のこもった決定事項を作れないのなら、
さっさと退いて欲しいと心底思う。
アホみたいな背伸びをして流されるな。
背伸びをするのはもっと他の時にしろ。
だから、もっと俺の言うことを聞け。
キチガイの友達からそんなメールが届いた。
「あー、とうとう気が狂ってしまったんだなあ。」
そんな風に思った。
キチガイの友達が面白いのは、
一線を越えそうな瞬間だけだ。
一線を完全に越えてしまった後は、
迷惑以外の何者でもない。
そいういう意味で彼は本当に面白いやつ「だった。」
今はもう違う。
こうやってただ言い捨ててしまうのには、
自分で自分にがっかりしたりもする。
なんて冷たいやつになったのだろうなあ。
昔はちゃんと友情があったんだ。
僕は彼が大好きだったし。彼も僕が大好きだった。
そんな時に、彼から電話がかかってきた。
出ようか出まいか少しためらった。
「ああ、まだ11時か」
夜の11時は電話に無視するのに、一番言い訳がきかない時間だ。
寝るのにはまだ早い。絶対に寝ていない。
だから、明日があるからとも、自分に言い訳出来ない。
あと、仕事はこの時間までやっていることは滅多に無い。
「おーす、久しぶり。」
彼の声は本当に久しぶりだった。こんな声だったっけ?
「うん、おひっす。」
僕は何となく友達ぶって返した。
「何、どうしたの?」
「いやさあ、さっき間違えてメール送っちゃってさ。まあ別に良いんだけど、
気持ち悪いでしょ。なんか、お互いに。なので、ちょっとした弁明をね。」
「そんな弁明は聞きたくない。君には完全に失望した。」
ガチャ。ツーツー。
ブー、ブー!
机においた携帯電話がけたたましくわめいた。
「もしもし?切るよ?」
「いえいえ大変申し訳ありませんでした。私めが完全に自分を見失っておりました。
今思うと本当に卑しいことであると思います。いや、卑しいという言葉ですら高貴すぎます!
高貴すぎるのです!たかがあれっぽっちの銀貨であなた様を裏切るなんて。
あー、思い出すだけで吐き気がいたします。
どのようにして私はこの大きな、悪魔の首切り鎌のような罪を償うことはできましょう。
いえ、もはや償うことなど出来ません。私はあの後死のうと思いました。しかし、死ねなかったのです。
それは、たった一つの理由からでした。『死すら生ぬるい』と。そして、私は、、」
かれはけたたましくまくし立てた。
「あー、もう分け分からん。で、用件は何なの?」
「本当に、ありがとうございました。イエス様。」
「とうとう悔い改めたな、ユダよ。」
WWWWWWWWWWWWWWWW
電話越しに爆笑した。
「いやー、懐かしいね。」