*[雑感]強度のあるアイデア

宮本さんが「わかった」と言ったのは
そのときにいっしょにつくっていたゲームの
イデアだったんですけど、まさに、
「このアイデアで、悩んでる問題が、
 三つ四ついっぺんにきれいになる」
というものだったんですね。
(中略)
それがふつうの人が
気づいてない切り口であればあるほど、
価値が出てくる。
それで、宮本さんがなにかの会議で、
「そういうのをアイデアっていうんだよ」
って言ったのを聞いたときに、
これは、すごく適応範囲が広い考え方だから、
自分もそういう発想で物事を考えようと
だんだん思うようになって・・・
http://www.1101.com/iwata/index.html

「強度のあるアイデア」と僕が最近呼んでいたものはこのことだとなあと思います。トレードオフをそもそも発生させなかったり、色々な問題を一気に解決できるような解決方法。

色々な問題を解決できるということに加えたいのが、強度のあるアイデアというのは「骨を1・2本抜かれても骨抜きにならない」ということです。時間というリソースは常に不足していますから、実行しているなかで「今回はここまでだね」ということは良くあります。時間内に終わらせるために何かを切り捨てる。強度の無いアイデアだと、何のためにこれをやったんだっけ?みたいな結果に陥ってしまうのに対して、強度のあるアイデアであれば確かにこれやってよかったなあと思える。当然結果も付いてくる。あらかじめ一部は切られることを当然の前提として、強度のあるアイデアを必死こいて考えるというのが吉です。それが思いつかないのであれば、何もやらない方が良いのかもしれません。